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7月の一冊

さかいアスリート鍼灸院です。

今月の読み物は津村紀久子さんの「水車小屋のネネ」にしました。
本屋大賞2位の作品、450ページ超えの長編小説となります。

主人公は18歳と8歳の姉妹。
母親が婚約者の為に、短大の入学金を使い込んで入学出来なくなった所から始まります。

反省も無い母親、そして婚約者に妹が虐待されている事に気付いた姉は、妹を連れて離れた地域で仕事を探し、独立した生活をする事にします。

スタートから考えるとかなり重たい話の様な雰囲気があるのですが、全然違う。
ずっと心優しい気持ちで読み続けられる内容となっております。

婚約者はクズで物語を通しておそらくずっとクズなのだと思いますけど、でも序盤以降一度も出て来ず。
「出てきて邪魔してほしく無いなぁ」と心配していたのですが、良かったです♪

物語は1981年→1991年→2001年→2011年→2021年と流れていきます。
2人が素敵なのか、優しさのバトンがどんどん繋がっていく、長いですけど読み終えて「手に取って良かったなぁ」と思う事の出来る一冊でした。

誰かに親切にしなきゃ、人生なんて退屈なものですよとは…確かに。
良かったらぜひ、読んでみて下さい♪

#鍼灸 #西千葉 #本屋大賞